一口馬主の出資馬の選び方

近年一口馬主のクラブの活躍が著しいため、クラブに加入した方も多いかと思います。

しかし、一口馬主クラブに入ったけど、どの馬に出資したら良いいいかわからない。と思っていたりしませんか?

一攫千金を狙う方や馬主ライフを楽しみたいだけのなかで、全く選ぶ馬も変わってきます。

ただ、好きな馬を適当に購入するよりも、理由や根拠をもって自信がある状態で選んだほうが後々後悔しないと思います。。

私も最初は好きな馬を(適当に)選んでいましたが、今ではきちんと理由をつけて後悔をしないよう選んでいます。

そこで今回の記事は、誰もが最初に悩むポイントになるであろう出資馬の選び方に関して、基礎的な事項を中心に書いていきたいと思います。

※ あくまで個人的な評価になりますので、出資は自己責任でお願い致します。

クラブの選び方は以下のサイトを参考下さい。

前提として「活躍する馬」はわからない

まず出資馬を選ぶポイントを話す前に、活躍する馬は誰にもわからないということを一言伝えておきます。

まぁそんなことがわかれば、苦労はしません。

馬は生き物で怪我もします。高額馬の方が勝ちやすいのは間違いありませんが、確実に走るとは言えません。
金額も高いので、収支についても高額馬の方が儲けやすいということはありません。

プロである調教師でも「分からない」と言っているのに、素人である一口馬主が写真や牧場見学だけで活躍する馬を判断するのができないのは、当然でしょう。

募集価格と成績の関係

ただ、調教師のコメントに共通してるのは、「見ただけでは活躍馬は分からない」ということです。

では、何を基準にして馬を選んでいるかについても、書かれていました。

主に下記2点について、重要と答えています。

重要ポイント

・価格や血統
・走らない馬はわかる

まず、価格に関してはクラブ間の値付け政策の差もありますし、牡馬牝馬の差もあるので一概にいくら以上なら走る、走らない、というデータを示すのは難しいです。

筆者の私は、キャロットクラブに入会してから10年以上経過しており、募集価格別に回収率をベースとして比較しております。

気になる方は関連記事をご覧ください。

結論だけいうと、キャロットクラブの活躍馬は、約3,000~5,000万円前後が多いです。クラブ馬の平均価格は毎年3000万円前後ですので、平均より少し高いぐらいでしょうか。また勝ち上がり率、重賞馬率といった指標もほとんどのクラブで価格と比例して高くなります。ちなみに、エフフォーリアは募集価格2,800万円でした。

もちろん、1000万円前後の募集価格の馬でも、重賞を勝ったり、1億円以上稼いでくれるような活躍をする馬もいますし、そうした馬を引き当てた時の醍醐味もなかなかのものです。また、ダートや短距離の条件戦で長くコツコツ稼いでくれそうな、マイナー血統の安い馬を中心に狙うのも一口馬主を楽しむスタイルの一つです。

安い馬の場合、引退時の抹消給付金や見舞金で、馬代金の結構な部分をまかなえるという、経済面からみた安心感もあります。

ただし、クラシックなどの大きいレースや種牡馬入りするような馬を狙っていく場合には、やはり募集価格が高い方が可能性は高くなる、ということです。

馬体の観察力を磨こう

2番目の「走らない馬」の見分け方に関しては、我々素人でも、馬体の見方を勉強することである程度ですが判別することは可能です。(私はできませんが・・・)

長年見ていれば、「体のバランス」感や、各部のパーツでは例えば「繋ぎの角度」や「背中の筋肉」で、その馬の将来が少しは見えてきたりするものなのでしょう。

また、出資前のツアーで、馬体の観察はもちろん、気性も確認できます。さらに、仔馬時代に一度会っておくと出資後の思い入れ、勝利時の喜びも違ってきますので、時間とお金が許せば活用したいものです。

ちなみに、私も実際にツアーに行ったことはありませんが、いつか体験し、ブログの記事にしたいものです。

勝ち上がり率は50%もない

そんなこんな言っても、JRAでデビューする馬(そもそもデビューできない競走馬も多数いるが)の平均勝ち上がり率は3割前後、一定の選別を受けているはずのクラブ馬に限っても3割から4割前後と、1勝するだけでもなかなか厳しいです。

そんななかで、重賞ましてやG1級を狙って打つことはどんな人でも難しいです。

根拠を持って出資することで後悔をなくす

この中で自分なりの根拠を設定した上で、勝ち上がる馬を平均よりも高い確率でコンスタントに選べるようになることが、結果的に活躍馬を数多く引き当てる近道といえそうです。

一口馬主DB出資馬成績(根拠を持って出資することで、今のところ安定的な成績を残せている)2022.1.7時点

根拠になるポイント

だいたいの方は募集カタログからは情報収集する方が多いかと思いますが、カタログからは、いろいろな情報があります。

情報となりえるポイント

・金額
・血統
・馬体
・牧場
・厩舎

上記の他にも

その他ポイント

・カタログ上や血統サイトでベスト血統だと書いている

・ツアー関係者のコメントで推している

などいろいろ根拠とするポイントはいろいろあります。
ちなみに、私の個人的なキャロットクラブでの根拠にしているポイントは下記記事に書いていますので、気になる方はご覧ください。

クラブによる傾向も検討事項

選択クラブによっても全く傾向が違います。

牧場や厩舎、血統などの相性など様々です。その可能性を探ることは大変興味深く参考になりますし、さらに言えば、クラブごとの投資回収率も実は結構な差があります。

ただ、勝ち上がり率や回収率が高いクラブに入れば走る馬を掴みやすい、というわけではないところが一口の奥深いところでもあります。人気を集める馬への出資は、人気が高い=会員数が多いクラブほど競争率の関係で難易度が高くなり、さらに「人気のクラブで複数の人気馬への出資」となると極めて難しくなります。

私が入会しているキャロットクラブも近年は1次募集で満口がほとんどで、人気のクラブといえます。

一方で、逆にそれほどクラブ全体の回収率が高くなく、満口馬が少ないクラブでも、走る馬の傾向さえ掴めればむしろ走る馬を見つけやすい、入厩時期まで成長を見極めたうえで好きな馬を複数持てる、また自信がある場合は自分が出資したい口数を自由に確保できるなど、自分主導のタイミング、手法で出資しやすくなり、回収率の向上につなげることもできます。また、売れ行きが良かった馬だけが走る、というわけでは必ずしもないことも大変興味深いですね。

クラブの選択は、下記の記事を参考にしてみてください。

クラブの入会は1つ?2つ?それ以上?

複数のクラブに入会される方が非常に多いと思いますが、上記で述べたように購入したい馬に出資できないなど、このあたりに理由があります。

データでは、一口馬主会員のうち、およそ40%程度の人が複数加入しているというデータもあります。初めての方が、いきなり複数のクラブに入ることは珍しいと思います。

出資馬検討にも関わってきますので、ここでいくつか、加入クラブを増やすメリット・デメリットについて、具体的なポイントを挙げておきましょう。

メリット 出資の選択肢を広げる

加入するクラブには、それぞれ特徴があるため、もし複数クラブに出資するのであれば、例えば社台系のクラブと牧場集合系のクラブといったタイプが違うクラブに入会することで選択の幅を増やすのも一つです。

またどうしても一つのクラブのみで続けていると、時には出資したい好みの馬がいないなあという年が、どうしても出てきます。この場合、その世代自体の出資を見送るか、妥協した馬に出資するか、という消極的な選択をする形になります。

しかし、複数のクラブに加入していれば、「この世代はキャロットクラブの出資は控えて、好みの馬がいた、インゼルサラブレッドクラブのみで出資しよう」と選択することも可能なため、一口馬主ライフの最大の敵ともいえる「退屈」や「後悔」を減らすことができます。

あとは、良血馬にとりあえず出資したいという希望があれば、社台系の特にノーザンファーム産を取り扱っているサンデーレーシング、キャロットクラブ、シルクホースクラブに複数入会するというのも良いかもしれません。

ただし、外部から見ているとなかなか分かりませんが、一口の出資権利を得るにあたっては、し烈な競争が発生し、10倍以上の競争率になることもあります。

クラブが募集する毎年の頭数は、規定によりどんなに会員数が増えても、各クラブ1年100頭弱が最高となります。そのため、入会したクラブが好調であればあるほど、会員から見ると年を追うごとに出資競争率がどんどん高くなっていくジレンマが生じます。私のキャロットクラブなどは典型的な例になります。

デメリット 維持費が増えてくる

デメリットはやはりお金がかかります。各クラブで入会金と毎月の会費がかかるので複数に入会することでその分の費用が発生する点は注意してください。

例えばですが、3つのクラブに1頭ずつ所有している人と1つのクラブに3頭所有している人では所有している馬の数は同じですが、基本的に1つのクラブにだけ入会している人の方が毎月の費用は安くなります。

最終的には経験が物を言う

年数を重ね経験を積み、自分なりのデータの読み方や出資戦術が確立されてくると、出資対象が自然に絞り込まれ、結果として活躍馬を見いだせる確率があがるでしょう。

途中でも言いましたが、根拠を確立することで、迷いや後悔も減るので、一口馬主ライフがぐんと楽しくなってくると思います。自分なりの判断基準を作る、さまざまな視点からデータで出資馬を分析する、そういうところが永遠のテーマであり、馬券と同じといえます。

ただし、最初の出資に関しては、好きな父・母の仔であったり、ファーストインプレッションを信じて出資するのもいいかなと思います。

馬券のビギナーズラックと同様、最初になんとなく出資した馬や、お子さんや奥さんがカタログ写真の雰囲気だけで選んだ馬がすごい成績を…というお話もありますし、また思い入れのある血統に出資することは、一口を楽しむうえで、重要なポイントです。

まとめ

馬選びは、少し考えただけでいろんな要素があり大変興味深いです。

金子真人さんでさえも、すべて活躍する馬ではありません。

馬は生き物です。高額馬の方が勝ちやすいのは間違いありませんが、確実に走るとは言えません。
金額も高いので、収支についても高額馬の方が儲けやすいということはありません。

出資に対する根拠をもって、有意義な一口馬主ライフを送ってみてはいかがでしょうか?

関連記事です。私の一口馬主にかかる収支を包み隠さず完全公開しています。