先週から米国市場が、大きな下落をしています。
今回の米国市場の大幅下落は、2021年に入って一番の下落とも言われています。
これが一時的な下落なのか、リーマンショックのような暴落につながるのかは、誰にもわかりません。
しかしながら、現在の状況を把握して少しでも今後の対応をしたいところです。
ただ、8月9月の下落は何となくリーマンショックを思い出してしまうのは私だけでしょうか?
そこで今回の記事では、今回の米国株の下落は買い時なのか?について解説していきたいと思います。
各指数の騰落率
ダウ、S&P500、NASDAQの騰落率を確認してみます。9月に入ってからずっと下降しております。
銘柄 | 9/1終値 | 9/17終値 | 9/22終値 | 暴落率 |
---|---|---|---|---|
ダウ | 35,312 | 34,584 | 33,919 | -3.94% |
S&P500 | 4,524 | 4,432 | 4.354 | -3.76% |
NASDAQ | 15,309 | 15,043 | 14.746 | -3.68% |
VIX指数が22.72と高い数値を見せています。
VIX指数とは、株価の先行きにどれほどの振れ幅(ボラティリティー)を投資家が見込んでいるかを示す「株価変動率指数」のうち、米国株を対象にした指数のこと。
通常、株安が懸念される局面で上昇し、20を超えると不安心理が高まっていると解釈される。
日経新聞より
下落の原因
下落の原因はやはり恒大集団の問題ですかね。
恒大集団はデフォルトするのか?
中国の不動産開発大手『恒大集団』のデフォルト懸念が広がっています。
恒大集団は資金繰り難に陥っているなかで、社債支払い日が迫っていることから債務不履行(デフォルト)が発生する可能性となっています。
いつかのリーマンショックのような世界への波及が懸念されていることから、米国市場にも調整が入ったのだと思います。
9月から10月は下落が多い
米国株の過去を振り返ってみると、9月は下落の傾向が多いです。
特に9月の後半から10月にかけて、大きな下落が来ることが多いようです。リーマンショックもそうですね。
今回の下落は買いのチャンス?
米国株の下落の事実を、どう捉えるかですね。上昇をずっと続けている米国株が、このまま続くことはないでしょう。
現在の相場は、バブル相場であることを忘れないでおきましょう。
また、長いこと相場にいる人であれば、このくらいの下落に関しては動揺しないでしょう。
むしろ、割高で買い向かえなかった銘柄に関しては『買いのチャンス』とばかりにバーゲンセールを楽しむレベルではないでしょうか。
とはいえ、まだ下がり切ったかどうかは判断できないため、静観したいところです。
過去の暴落はこんなものではない
米国市場の暴落の歴史を振り返ってみますと、過去100年で8回ほど30%以上の下落に見舞われています。
そのうち3回は50%を超える大暴落でしたが、記憶に新しい2000年以降の暴落については以下の通りです。
暴落時期 | 暴落名称 | 下落率 |
---|---|---|
2000年3月~ 2002年10月 | ITバブル崩壊 | -49% |
2007年10月~ 2009年3月 | リーマンショック | -56% |
2020年2月~ 2020年3月 | コロナショック | -34% |
1929年から始まった世界恐慌は、3年近い期間でー86%といった恐怖の大暴落でした。
昨年のコロナショックは、短期間だったため、かなりのセール(買い時)だったとわかりますね。
暴落時の対応
市場の暴落は経験してみないとわからないことですが、まずは冷静でいることが大切です。
冷静に平常心を保ちながら、相場と向き合うことになります。
まずは、投資スタイルがどんなものかを冷静に見つめ直しましょう。
暴落時の対応
・インデックス投資家→継続して積立
・長期投資家→下落に合わせて押し目買い
・短期投資家→ショート
ただ、押し目買いは個人的にかなり難しいと思います。
底というのは、過去だから分かるのであって、その当時には誰もがいつ底が訪れて反転するのか分からなかったはずです。なかなか手が出せないのが普通の人だと思います。
まとめ
将来の株価など誰にもわかりません。
今後も下落が続き、運悪くリーマンショック以上の下げ幅を記録するかもしれません。
ただし、市場から撤退してしまうことはおすすめできません。
インデックスなどは積み立てを継続し、長期目線では買い場がくることを待ち構える態勢を整えておきましょう。
要は気持ちの持ちようだと思います。周囲に惑わされる事のないように、自分の投資スタイルをしっかりと持って、自分の考えで投資行動を起こしていけるように心掛けながら、淡々と進んで行けるようにしていきたいです。
こんなこと書いておきながら、不安感は当然ながら湧き出てくるんですよね。投資って難しいですね。
投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。
関連記事です。長期に何も考えず積み立てすることが一番かもしれません。