米国株式・ETF定期買付サービスのメリット・デメリット【やり方やおすすめ銘柄】

最近では、どの証券会社でも米国が購入できるように、どこでも米国株投資が語られるようになりました。

相場の上下動は予想されつつも米国株は日本人にとっても最も重要な投資先の1つになりつつあるでしょう。

私の米国株への投資は、主に投資信託を活用して運用しておりますが、今後は、個別株も勉強し少しづつ増やしていこうという計画です。

そこで、夜間の取引は大変厳しいため、投資信託のように定期買付ができないかと思い立ちました。

今回は、SBI証券のサービス「米国株・ETF定期買付」の特徴やメリット、またデメリットや注意点、やり方、さらに定期買付のおすすめ銘柄などを解説していきます。

SBI証券の米国株式・ETF定期買付サービス

さっそく、SBI証券の米国株式・ETF定期買付サービスについて解説していきます。

定期買付サービスとは、米国株や米国ETFの「買付金額」や「購入頻度」を指定すれば自動的に定期購入できるサービスです。

忙しい会社員にもおすすめで、投資信託の自動積立のように、毎月の自動積立などが行えます。

利用条件口座開設と外貨建商品取引口座を開設していること
インターネットでのお取引が可能であること
「米国株式・ETF定期買付約款」、「外国株式に関する説明書」を閲覧、同意いただいていること
取扱銘柄SBI証券で取り扱う米国株式/米国ETF全銘柄
預り区分■総合口座
「特定預り」、「一般預り」、「NISA預り」から選択

■ジュニアNISA口座
「ジュニアNISA口座-NISA預り」、「ジュニアNISA口座-特定預り」、「ジュニアNISA口座-一般預り」、「総合口座-特定預り」、「総合口座-一般預り」から選択
価格指定方法成行注文のみ
設定コース「日付指定コース」「曜日指定コース」(いずれも複数指定可)から選択可能。
年2回のボーナス月設定【株数(口数)指定のみ】も可能。
※定期買付の指定日、また指定曜日が現地休場(土日、祝日等)であった場合、翌営業日に発注。
設定単位【株数指定】:1株以上、1株単位
【金額指定】:外貨決済の場合⇒1セント以上、1セント単位 円貨決済の場合⇒1円以上、1円単位
※金額指定で設定した金額が、各銘柄の「金額指定最低単位」よりも小さい場合は注文が発注されません。
決済方法米ドルによる「外貨決済」、または日本円による「円貨決済」
SBI証券の米国株式・ETF定期買付サービス の概要

SBI証券の口座開設を行い、同意事項などを確認すれば、米国株・米国ETFの定期購入・積立が行えます!

以下、設定方法やコースなど各項目について詳しく解説していきます。

定期買付(積立)の利用条件について

米国株式・ETFの定期買付サービスの利用する条件は以下の2つです。

  1. SBI証券の総合口座・外貨建商品取引口座の開設
  2. 「米国株式・ETF定期買付約款」「外国株式に関する説明書」を閲覧、同意すること

実際の定期買付サービス利用までの手順・流れは以下のようになっています。

始めにSBI証券の口座開設を行い、その後「外貨建商品取引口座」の開設、各種約款・説明書を閲覧・同意する流れになります。

定期買付の設定コース・積立設定について

定期買付の設定コースは、日付や曜日を指定して積立設定をするコースと、年2回のボーナス月に積立設定を行うコースの「2種類」の設定が可能です。

例えば、「毎月20日に定期買付」や「毎週月曜日に定期買付」のような設定が行えます。さらにボーナスの6月や12月にも設定追加が可能です。

設定単位(金額指定・株数指定)について

設定すれば、毎月自動で注文してくれます。

購入金額・株数の設定方法は、先に解説した「設定コース」の種類によって変わります。

項目株数指定金額指定
日付指定・曜日指定
ボーナス月設定コース×
ボーナス月設定の場合は「株数指定」のみの注文になります。

NISA枠ぎりぎり / 課税枠シフト注文について

「NISA枠ぎりぎり注文」および「課税枠シフト注文」が導入されて、NISA投資可能枠を無駄なく利用できるようになります。

以前は、NISA投資可能枠内の注文でなければ発注ができず、枠を超える額の発注には積立設定の変更等、煩雑な手続きが必要でした。

しかし、「NISA枠ぎりぎり注文」では一度設定するだけで、NISAの投資可能枠を使いきる金額の購入注文が発動します。NISA枠を超える注文は発注されません。

例えば積立設定金額5.5万円で、NISA投資可能枠が残り5万円分の場合、5万円分内でNISA預かり注文が発注されて、NISA投資可能枠を超える分は発注されません。

NISA枠ぎりぎり注文

課税枠シフト注文」ではNISAの投資可能枠以上の注文の場合、NISA投資枠を使い切った上で、収まりきらない積立金額分が、特定または一般預かりの注文として発注されます。

例えば積立設定金額3万円で、NISA投資可能枠が残り1.9万円分の場合、1.9万円のNISA預かり注文が発注されて、NISA投資可能枠を超える分(1.1万円)は特定/一般預かりの注文となります。

課税枠シフト注文

手数料について

定期買付サービスでは手数料は発生せず、通常の米国株・米国ETFの取引と同様の手数料で購入・買付が可能です。

SBI証券での米国株の取引手数料は、他の証券会社と同様に「売買手数料」と「為替手数料」の2種類のコストがかかります。SBI証券は、いずれのコストも業界最安水準のコストで、それぞれ以下のような手数料となっています。

項目内容手数料
売買手数料株式やETFを売買する際の手数料約定額の0.45%
*最大20ドル
為替手数料日本円を米国株購入用の米ドルに両替する際の手数料1米ドルあたり25銭(0.25円)
*住信SBIネット銀行経由で4銭
SBI証券の米国株取引手数料

為替手数料が、SBI証券の場合1米ドルあたり25銭(0.25円)ですが、住信SBIネット銀行経由で4銭(0.04円)と格安になるため、同時に口座開設をおすすめします。

NISAなら米国ETFの買付手数料が無料!

売却益や配当などにかかる税金が非課税になる「NISA」を利用する場合、NISA口座内での米国ETFの買付手数料も無料になります。米国株は対象外ですので、注意してください。

注意事項

  • 米国株はNISA口座での手数料優遇は受けられません。(非課税メリットは享受できます。)
  • 米国株・米国ETFは「つみたてNISA」の適用外なので、一般NISAを活用しましょう。

SBI証券での米国ETF(9銘柄)の買付手数料無料の対象銘柄は下記のとおりです。

ティッカーコード銘柄名
VTバンガード トータル ワールド ストックETF
VOOバンガード S&P 500 ETF
VTIバンガード トータルストックマーケットETF
IVViシェアーズ S&P 500 ETF
SPYSPDR S&P 500 ETF トラスト
EPIウィズダムツリー インド株収益ファンド
DHSウィズダムツリー米国株高配当ファンド
DLNウィズダムツリー米国大型株配当ファンド
DGRWウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長
※対象の9銘柄は2021/4/14時点の情報となります。

SBI証券「ETF定期買付」のデメリット・注意点

SBI証券の米国株・ETF定期買付サービスを利用する上での個人的なデメリットも挙げておきます。

デメリット

  • 成行注文のみ
  • クレジットカードは使えない →投資信託の積立には使える!

デメリット① 成行注文のみ

定期買付の場合、設定した買付日に「成行注文」で約定されます。買いたい価格を指定して注文を行う「指値注文」などが利用できません。

個人的にこれが一番重要です。特に個別株は、いつも指値注文を利用しているため、ここはかなり痛いですね。

デメリット② クレジットカードでの注文はできない

SBI証券では、投資信託の自動積立にクレジットカードの決済が利用できます。

しかし、米国株・ETFの定期買付では、クレジット決済は利用できません

楽天証券やSBI証券のクレカ積立は、お得にポイントをもらいながら積立ができるので、投資信託を利用する方は利用しましょう!

どんな人にオススメ?

ここまで解説してきたように、SBI証券の定期買付サービスは、米国株・米国ETFの積立投資を行いたい方に、かなり有用なサービスです。

毎月給料日に忘れずに定期的に購入したい方やNISAを有効活用した方、また雇用統計など各種経済指標の発表やイベント時に定期的に購入したい方にオススメのサービスです。

一度、設定をすれば、手間がかかず自動でお目当の米国株・ETFに投資できるので、投資に時間が割けない方にオススメですね!

これらに当てはまる人におススメ!

 毎月決まった日や曜日に買付したい 

 定期的に投資(積立)したい 

 NY取引時間(夜)に起きていられない

 NISAやジュニアNISAをしっかり活用したい

 ボーナス月にはまとまった金額で買付したい

SBI証券の米国株・ETFの定期買付サービスを利用すれば、中長期で成長を続ける米国市場の株式に積立を投資を行うことができます。

また、NISA口座や所定の米国ETFの買付には購入手数料が掛からないので、米国株・ETFの取引は「SBI証券」がオススメです。最近では、「マネックス証券」も手数料が安くおすすめ証券です。

米国株積立のおすすめ銘柄は?

定期買付サービスを利用する場合、中長期の積立投資が主な運用スタイルになります。

そのため、価格変動リスクを下げるため、様々な銘柄に分散投資が行える「米国ETF」がオススメです。

ETFとは、取引所に上場している投資信託の事で、一つの銘柄に投資する事で数百〜数千の個別銘柄に分散投資が行えます。

ETFなら下記の4つのどれかで十分だと思います。

ティッカーコード銘柄名
VTバンガード トータル ワールド ストックETF
VOOバンガード S&P 500 ETF
VTIバンガード トータルストックマーケットETF
SPYSPDR S&P 500 ETF トラスト
※対象の9銘柄は2021/4/14時点の情報となります。

楽天証券でも米国株の積立は可能?

大手ネット証券では、SBI証券の他に、楽天証券・マネックス証券の2社がありますが、米国株・ETFの自動積立が行えるのは「SBI証券とマネックス証券」の2社です。

楽天証券は米国ETFの積立投資に対応していません。楽天証券では毎回注文を入れる作業が必要となります。

米国株に自動で積立投資したい方は、マネックス証券かSBI証券を利用しましょう。また、マネックス証券では配当も自動で再投資できるため使い勝手が良いですね。興味がある方は下記をご覧ください。

◆米国株定期買付サービス(配当金再投資・毎月買付)の提供開始!

まとめ

2年ほど投資を続けておりましたが、上記のサービスを知ってよかったです。

サラリーマンである私は、取引時間(夜中)の対応が厳しく、 定期的に投資(積立)したい という願望があったため、今月から設定して自動積立をしていこうかと思います。

メリット

・ NY取引時間(夜)に起きていられない 方でもOK

・ 定期的に投資(積立)できる

デメリット

・成行注文のみ

・クレジットカードは使えない →投資信託の積立には使える!

中長期の積立投資するには、毎年継続して積み立てしていきましょう!

ご覧いただけありがとうございました!

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