レシステンシアが香港スプリントの招待を受託し、先週香港に旅立ち順調に進んでおり、このままいけば無事にレースに出走できそうなところまできています。
今回は、その香港の祭典である香港スプリントの予想などをしていきたいと思います!
愛馬の海外初出走で、気になる海外遠征費用などは関連記事よりご覧ください。
それでは、香港スプリントの概要や予想に入りたいと思います!
香港スプリントの概要
香港スプリントがあるこの日は香港競馬の祭典であり、地元競馬ファンがもっとも加熱する1日です。
またこの日は、4レースのG1が開催されます。(香港ヴァース・香港スプリント・香港マイル・香港カップ)また、時差もほとんどなく発走時刻がほぼJRAの開催時刻と同時刻のため、その点は注意が必要です。
競馬場 | シャティン競馬場(沙田競馬場) |
距離 | 芝1200m |
条件 | 3歳以上・GI |
斤量 | 3歳以上57kg、牝馬は表記から-1.5kg |
賞金 | 賞金総額2,000万香港ドル |
発走時刻 | 日本時間 12月12日 15時40分 |
香港スプリントは、1999年に芝1000mの国際リステッド競走として創設され、そこから、1年ごとにグレードが上昇していき、2002年には国際G1として格付けされました。また、2006年に現在の芝1200mへ施行距離を変更が行われました。
そんな香港スプリントですが、1レース前に開催される香港ヴァーズとは距離も異なれば、レースとしての傾向もガラリと変化します。
日本勢や欧州勢の活躍が目立っているヴァーズに比べると、欧州勢はこれまで0勝。香港勢が21回の内15勝と無類の強さを見せている他、オーストラリアからもスピード自慢が多数遠征するなど、アジアオセアニア勢の躍進が目立ちます。
日本馬で、香港スプリントと言えばやはり、2012年、2013年と連覇を果たした日本が誇る名スプリンター、ロードカナロアの存在でしょう。特に、2回目の制覇時は、2着入線馬に5馬身差をつけ、香港スプリント史上最も2着に着差を付けたレースとなりました。
今年の出走メンバはー地元香港と日本からの遠征馬のみとなりそうです。
コースの特徴
芝1200メートルの場合は、向正面の中ほどからスタートし、最初のコーナーである3コーナーまでの距離が約300メートルと短いため、序盤の攻防が非常に激しくなりやすい。また3コーナーに向かっては緩やかながらも上り坂で、先行馬はスピードと坂に負けないパワーの両方が必要になってくる。
また、最後の直線は緩やかな下り坂になっていることもあり、すり鉢状のコーナーからそのままスピードを保ったまま各馬のスピード争いが楽しめる、非常にエキサイティングなコースをしています。最後の直線距離は430メートル。
くわえて、シャティン競馬場は非常に雨が多い上に洋芝なため、重たい馬場になりがちな一方、世界的にみても非常に水はけがよいコースであり、多少の雨が降ったとしても、止んでしまえば、その日のうちに良馬場に回復してしまうのも特徴のひとつです。
香港スプリントの過去レース映像(動画)
香港スプリント 注目の日本馬・出走予定・騎手
出馬表
馬 番 | 枠 番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 (kg) | 騎手 | 調教師 | 主催者発表オッズ (単勝オッズ) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | ホットキングプローン | セ7 | 57.0 | R.ムーア | J.サイズ | 15 |
2 | 8 | ピクシーナイト | 牡3 | 57.0 | 福永祐一 | 音無秀孝 | 6.6 |
3 | 10 | ダノンスマッシュ | 牡6 | 57.0 | 川田将雅 | 安田隆行 | 15 |
4 | 11 | ウェリントン | セ5 | 57.0 | A.バデル | R.ギブソン | 7.9 |
5 | 9 | ラッキーパッチ | セ5 | 57.0 | Z.パートン | K.ルイ | 4.1 |
6 | 1 | スカイフィールド | セ5 | 57.0 | B.シン | C.ファウンズ | 19 |
7 | 3 | コンピューターパッチ | セ5 | 57.0 | D.レーン | A.クルーズ | 14 |
8 | 6 | ナブーアタック | セ5 | 57.0 | K.ティータン | D.ヘイズ | 7.4 |
9 | 12 | アメージングスター | セ7 | 57.0 | L.ヒューイットソン | K.ティン | 51 |
10 | 4 | ストロンガー | 牡5 | 57.0 | C.ホー | D.ホワイト | 24 |
11 | 5 | クーリエワンダー | セ4 | 57.0 | J.モレイラ | J.サイズ | 6.1 |
12 | 7 | レシステンシア | 牝4 | 55.5 | C.スミヨン | 松下武士 | 11 |
ダノンスマッシュ(Danon Smash):川田将雅
まず昨年の香港スプリントを制したダノンスマッシュです。ロードカナロアの連覇から実に7年ぶりの日本馬の制覇となっただけでなく、父子香港スプリント制覇という偉業を成し遂げました。
今年の3月に、かなりの悪馬場で開催された高松宮記念(G1/芝1200m)では、それまでの好位置につける競馬から一変、後方から上がり最速の脚を見せてレシステンシアを差し切り勝利した。
ただ高松宮記念以降は1番人気に推されながらもともに6着入線と物足りない結果になっています。
連覇の偉業達成なるでしょうか。
ピクシーナイト(Pixie Knight):福永祐一
他路線に比べると、比較的入れ替わりの激しい日本のスプリント路線において、絶対的な王者になりうる1頭が、今年のスプリンターズステークスで誕生しました。3歳馬にして並み居る名スプリンターたちをなぎ倒したピクシーナイトです。
スプリンターズステークスでは、内から逃げ馬たちの争いを見る3番手に位置し、最後の直線残り200mで楽に抜け出すし、レシステンシアの追撃を物ともせず勝利。
キャリア8戦目でのスプリンターズステークス勝利は、あのタイキシャトルに並ぶ記録。今回勝利すれば、紛れもない短距離名馬の誕生でしょう。
レシステンシア(Resistencia):クリストフ・スミヨン
上記2頭に勝ったこともあるが、G1の大舞台で負けているスプリンターズステークス2着入線の、レシステンシア。
2歳時には無敗で阪神ジュベナイルフィリーズ(G1/芝1600m)を制するなど、これまで重賞3勝を挙げていながら、G1レースでは2着が4回。
2021年は高松宮記念ではダノンスマッシュの末脚に屈し2着入線。
産経賞セントウルステークス(G2/芝1200m)ではピクシーナイトに勝利したが、肝心のG1スプリンターズステークスではそのピクシーナイトに逆転を許しまたもや2着。
ただ今回、香港スプリントではそんなライバルたちよりも1.5キロ軽い斤量で出走できるのは大きな利点でしょう。実績や実力は十分なだけに、この斤量差だけ見ても、逆転の可能性は十分に感じられます。
もうひとつ注目したいのが今回の鞍上です。今回はクリストフ・スミヨン騎手が騎乗予定。世界的名ジョッキーは果たしてレシステンシアをどうエスコートするのか、こちらにも注目です。
キャロットクラブのコメントからはとても順調なので、安心しています。
- 21/12/8 香港・シャティン競馬場
- 8日はシャティン競馬場芝コースで追い切りました。「先週末に芝コースで5ハロンから時計を出していますので、今朝は終い重点で少し気合いを付ける程度の追い切りを行いました。普段のトレセンでは坂路中心のためか、コースに出ると少しフワフワするところもあったようですが、6ハロン84秒7、ラスト2ハロンが23秒7という計測で、いい追い切りができたと思います。昨日から現地入りして実際に馬を見て、体はもう少しふっくらしていいかなという気もするのですが、それでも決して細くは見せていませんし、あとは今日追い切ったことでカイバ食いが落ちなければいいですね。金曜日にスミヨン騎手に軽く跨ってもらう予定です」(松下師)12日のシャティン競馬(香港スプリント・芝1200m)にスミヨン騎手で出走を予定しています。
- キャロットクラブより引用
ラッキーパッチ(Lucky Patch): ザック・パートン
今回、地元香港勢で注目となるのは、重賞2連勝中の上がり馬、ラッキーパッチでしょう。
香港スプリントの前哨戦となる前走のジョッキークラブスプリントは、出走10頭中6頭が単勝オッズ1ケタ台の超大激戦。そんな1戦を勝利したラッキーパッチです。
しかし、同レースの不注意騎乗によって、チャウ騎手は今回は参戦出来ず、今回は前々走で勝利に導いた、ザック・パートン騎手の騎乗となります。
香港スプリント予想
日本勢VS香港勢の構図となった今年の香港スプリント。割合好メンツが揃っていることもあり、かなり難しいところではあるのですが、上位陣はほぼ日本勢が占めるのではないかと考えています。
やはり本命はレシステンシアでしょうか。(決して愛馬だからではありません笑)
前走のスプリンターズステークスではピクシーナイトに敗れましたが、あれは位置取りの差であり実力の差ではないでしょう。上位は内を通った馬が独占しております。2走前のセントウルステークスではクビ差退けております。(私は、このセントウルステークスも余裕があったと考えています。)
過去の回顧は関連記事をご覧ください。関連記事でも書きましたが、狙うなら香港スプリントと書いたぐらいですので、本命は決まっていました。
鞍上は世界のスミヨン騎手ということで、期待しかしていません。G1、2着が4回の惜敗続きにピリオドを打ってもらいましょう!
そして今回のメンバーを見渡した際に「積極的に前に行きたい馬」が少なく、レシステンシアにとってはかなりポジショニングのしやすいレースとなりそう。
また今回、これまで同斤量で戦い続けてきたピクシーナイトよりも1.5キロ軽い斤量で戦えることも好材料です。
ちょっと狙いに行くのならば、地元のラッキーパッチ。スプリント路線に転向して以降、安定感ある末脚で確実に着に入るタイプの馬でしたが、特にここ2戦はその末脚がもう1段階成長した印象を受けます。ザックパートン騎手も押しの材料となる。
レシステンシアを本命に据えている時点で、JRAの各種馬券的にもそれなりに配当が期待できそうな予感です。
香港スプリント2021予想
◎レシステンシア
〇ラッキーパッチ
▲ピクシーナイト
△ダノンスマッシュ
△ウェリントン
△クーリエワンダー
香港スプリントのレースの中継放送予定
テレビ放送・配信
グリーンチャンネル
「2021香港国際競走中継」
放送日:12月12日(日曜日)
放送日時:16時30分から18時00分
※香港国際競走に関してはスカパー!(BS・CS・光)、J:COM、CNCiグループ(一部を除く)では無料放送となります。
フジテレビ系列各局およびBS11の競馬中継の中でも、放送時間内に香港で行われる各レースの模様をご紹介します。
ネット配信・中継
グリーンチャンネルWEB
「2021香港国際競走中継」
放送日:12月12日(日曜日)
放送日時:16時30分から18時00分
※香港国際競走に関しては無料で配信されます
ラジオ中継
ラジオNIKKEI第1
「2021香港国際競走中継」
放送日:12月12日(日曜日)
放送日時:16時30分から18時00分
インターネットラジオ配信サイト「Radiko」などでも視聴可能です。
まとめ
いよいよ今週の日曜に迫った香港スプリントです。
もう初G1制覇した阪神ジュベナイルフィリーズから2年も経過するかと思うと時が流れるのは早いものです。
そろそろG1を勝ってもらわないと来年は5歳で引退も見えてくると思うので・・・
そして、同じく来週にはカイカノキセキが全日本2歳優駿にクリスチャン・デムーロで出走と嬉しいですね。
こちらもクリスチャン・デムーロがダートで新しい活路を開いてくれるでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!
関連記事になります。2021年の収支状況。今年は大幅プラスで終わりそうです。
関連記事です。私の出資馬一覧です。