【2022年最新版】サンデーサラブレッドクラブの出資方法・特徴・評判等について

今回は、一口馬主クラブの代表格であり、40口クラブでもある「サンデーサラブレッドクラブ」について、クラブのメリット・デメリットをまとめています。

サンデーサラブレッドクラの入会を考えている方は参考になるものが多いかと思いますのでぜひ最後までご覧ください。

一口馬主クラブの一覧や比較は下記関連記事をご覧ください。

サンデーサラブレッドクラブとは?

サンデーサラブレッドクラブはノーザンファームの良血馬達を多く募集に出している牧場系のクラブで、代表はノーザンファームの代表でもある吉田勝己氏です。

ノーザンファームは元々、「社台ファーム早来」という名前で、母体は同じです。クラブに関しても、サンデーサラブレッドクラブ、社台サラブレッドクラブ、G1サラブレッドクラブの三つのクラブは同じ「社台グループ」に属します。

特にサンデーサラブレッドクラブと、社台サラブレッドクラブに関しては共同募集という形をとっている為、例えばサンデーサラブレッドクラブで一頭、社台サラブレッドクラブで一頭と二つのクラブで出資を行う場合は、入会金と月会費がそれぞれ半額になります。

募集口数は40口ということもあり、出資費用は大きいですが、勝った時の分配も大きいので、馬主に近い手ごたえを感じることができます。

ノーザンファームの代表者がクラブを率いていることもあり、募集馬達の質も非常によく、常にクラブのトップを牽引し続けています。

愛馬会法人有限会社サンデーサラブレッドクラブ
クラブ法人(馬主名義)有限会社サンデーレーシング
募集時期6月
募集頭数約80頭~90頭
募集口数40口
入会金33,000円(税込)
月会費3,300円(税込)
維持費出資金13,000円程度(月額)
公式サイトhttps://www.sundaytc.co.jp/
キャンペーンなし
代表活躍馬ドゥラメンテ / ジェンティルドンナ / オルフェーヴル / ブエナビスタ / ヴァーミリアン / リアルスティール / ドリームジャーニー / ローズキングダム / デルタブルース / ルーラーシップ / クロノジェネシス / ラッキーライラック / フィエールマン
サンデーサラブレッドクラブの概要

申し込み方法・ポイント

募集にはあらかじめ資料請求を行い、必要書類をクラブに返送しておかないといけません。

資料請求は通常、募集の1~2ヶ月前から受付が開始になりますので忘れずに済ましておきましょう。

入会までの流れ

1・資料請求

2・入会申込書や口座振替依頼書等を返送

3・特別入会となり会員番号が付与される

4・カタログが送られてくる

特別入会とは

「入会」というワードで不安になる方もいると思いますが、特別入会の時点では入会金は発生せず、1頭でも出資が決まった時点で入会金が発生します。カタログまでは全て無料です。

実績枠(30口)

過去4年の出資額が多い順に出資者が決定されます。

上位人気馬では必要実績が1000万円を超える程。逆に言えば実績があればある程、第1希望は希望通り出資する事が可能です。

出資は第3希望まで記載可能ですが、第2希望以降には実績制度は適用されません。

抽選枠(10口)

通称ラッキーナンバーと呼ばれる方式の抽選となっています。ラッキーナンバーとは会員番号の下1桁の数字が、その年のラッキーナンバーと合致すれば当選というものです。

新規入会方法ポイント

ポイント① 第一希望で満口にならない馬を選ぶ

第一希望で満口にならない馬のポイント

1.白老ファーム生産

2.一口100万円以上の高額馬

3.馬体や測尺に欠点がある馬

4.関東馬

サンデーの出資者決定順として「実績1000万円超えの既存会員の第2希望」よりも「実績ゼロの新規会員の第1希望」が上になるので、第1希望で40口を集めなそうな馬、つまりあまり人気がないを狙う方法です。

直近の2021年度募集(2020年産)の募集では一第一希望で抽選対象となった馬は全体の63.3%ですので、新規会員でも約4割の馬は第一希望で抽選無しで出資しる事が可能でした。比較的選択肢は残されています。

その為には中間発表を見る事は必須です。満口になりづらい馬の特徴としては以下の要素が挙げられます。

◆白老ファーム生産
2021年度募集では対象馬が8頭おり、6頭が第一希望では満口にはなりませんでした。

◆一口100万円以上の高額馬
例えば有終の美を飾った短距離女王グランアレグリアは一口175万円と牝馬ながら高額で第1希望では満口にならなかった、つまり新規会員でもグランアレグリアに出資は可能でした。印象としては大台となる100万円以上では票の集まりが鈍化している印象です。

◆馬体や測尺に欠点がある馬
どのクラブでも以下の要素は減点材料と考える人が多いポイントですので、出資チャンスは大きいです。

・極端に小さい、大きい
・管囲が細い
・遅生まれ(5月以降)
・母高齢(16歳時出産以降あたり)
・馬体バランスが悪い

◆関東馬(関西馬が人気)
2021年度募集で第一希望で満口とならなかった馬の内訳は、関東馬19頭、関西馬14頭となっていました。
「西高東低」のワードは前ほど耳にはしなくなりましたものの、僅かな差ですが関西馬に人気は集まりやすくなっています。

ポイント② ラッキーナンバー狙い

先程は人気にならない馬を選ぶ方法でしたが、2つめの方法は人気となる馬に申込んで単純計算10%のラッキーナンバーに賭けるという方法です。

当選確率は低いですが、新規で実績がなくとも人気の馬に出資できるチャンスがあります。

「すぐに入会したい」という事でもなければ毎年ラッキーナンバー狙いで、良いと思った馬に申し込むのもアリです。

ポイント③ 社台も入会しておく

社台・サンデーは合同募集であり、過去4年出資合計額についても社台・サンデーの合同になります。

そのルールを活用し、初年度は社台で出資して2年目以降に実績を積んだ状態でサンデーに申込む方法です例でいうとこんな感じです。

第1希望 サンデーの募集馬
第2希望 社台の募集馬
第3希望 社台の募集馬

上記で申し込み、第2希望や第3希望の社台で無抽選で当選をします。
翌年にサンデーに申し込みを行います。

第1希望 サンデーの募集馬
第2希望 サンデーの募集馬
第3希望 サンデーの募集馬

このパターンのように、初年度は社台で実績を積んで2年目以降のサンデーでの募集に活かすことが可能です。

入会金の支払いは両クラブ通じて1回のみですので、2回払う必要はありません。

社台・サンデーは合同募集をしているように一体的なクラブであり、会費もサンデー1クラブでも3,300円、社台・サンデー2クラブなら各1,650円で合計3,300円。2クラブ所属するデメリットは特にありません。

社台クラブにも入るのメリット

  • 会費3,300円を支払う事で両クラブの会員になれます!
  • 募集馬の募集期間、抽選期間は全く同じです。
  • 第1次募集での出資希望馬は両クラブの募集馬合わせて3頭までです。
  • 過去4年間で2クラブ通算で出資した合計金額が実績という形で出資の際に優遇されます。

出資費用や維持費について

500口クラブと比較すると、40口クラブの社台サラブレッドクラブ、サンデーサラブレッドクラブはやはり出資費用は高額です。

そこに月会費と維持費ものってくると最終的には結構な金額になります。以下で具体的に計算してみるため、ぜひ参考にして下さい。

サンデーサラブレットクラブに入会し、出資した場合に、どのくらいの費用がかかるのか、実際に計算していきましょう!

計算の元になる数値は以下のようになります。

  • 入会金 :33,000円
  • 月会費 :3,300円
  • 募集口数:40口
  • 平均募集金額:4,000万円
  • 一口当たりの出資金:80万円
  • 一口当たりの保険料:24,000円
  • 一口当たりの維持費(月額):12,500円

入会してから1頭のみ出資した場合と2、3頭出資した場合の費用を試算してみましょう。馬体価格は直近の募集価格の平均値である4000万円(一口100万円)とします。

1頭出資2頭出資3頭出資
入会金33,000円33,000円33,000円
月会費(年間)39,600円39,600円39,600円
馬体価格1,000,000円2,000,000円3,000,000円
維持費(年間)150,000円300,000円450,000円
保険料24,000円48,000円72,000円
年間総費用1,366,900円2,420,600円3,189,600円
一年目の総費用の比較表

いやー、すごい金額ですね、、やはり40口クラブは当たり前ですが馬体価格の影響が大きいです。地味に維持費も大きいので、募集価格が安い馬50万程度であっても、このことは注意しておいたほうがいいでしょう。

1頭出資2頭出資3頭出資
入会金0円0円0円
月会費(年間)39,600円39,600円39,600円
馬体価格0円0円0円
維持費(年間)150,000円300,000円450,000円
保険料24,000円48,000円72,000円
年間総費用213,600円387,600円561,600円
二年目以降の総費用

二年目以降は入会金も馬体価格もないので、毎月の支払いは1頭の場合で約200,000円、3頭では約550,000円となります。

このあたりは、維持費が目立つようになりますね。全体占めるウエイトのほとんどが、維持費となるので、出資を検討している方はこのあたりも考えながら出資しましょう。

400口クラブではありますが、実際の賞金や維持費は包み隠さず公開しておりますので、よければ参考までに下記記事をご覧ください。

賞金や維持費の現実的な積算等は下記記事で公開しております。

サンデーサラブレッドクラブに入会するメリット

ここでは、筆者が考えるサンデーサラブレッドクラブに入会するメリットを体験談をもとにまとめていきたいと思います。

募集馬ラインナップが豊富・リーディングトップクラスの成績

サンデーサラブレッドクラブは社台グループのクラブということもあり、社台サラブレッドクラブと共同募集という形をとっています。

もともとクラブ単体でも毎年80頭以上の募集があり、他のクラブと比較しても多いのですが、同じく毎年80頭前後の募集を行っている社台サラブレッドクラブも選択肢に入るとなると、そのラインナップの広さに対抗できるクラブはありません。

しかも、ディープインパクトやハーツクライ、キングカメハメハといった一流種牡馬の子供達が比較的安い価格で募集されているのも、非常に魅力的です。

さらに、なんといっても活躍馬が多いこともあがります。

例年獲得賞金上位にラインナップしていることもあり、良血馬を例年輩出している点もメリットでしょう。

無駄な費用がなく、出資効率が良い

40口クラブに共通するのは、出資に対するリターンの効率が圧倒的に良いことです。

月会費が同じくらいの金額で、口数の違う4つのクラブで、総費用に占める月会費の割合を比較してみました。

試算条件は先ほどと同じく、「①入会と同時に4000万円の馬に一口出資 ②5年間走り続け、6歳の12月に引退」としています。

入会金口数引退までの総費用月会費(60ヵ月分)月会費の割合
サンデーサラブレットクラブ33,000円40口2,100,000円198,000円10%
ラフィアンターフマンクラブ20,000円100口1,000,000円180,000円19%
キャロットクラブ22,000円400口400,000円198,000円50%
シルクホースクラブ11,000円500口350,000円198,000円58%
総費用に占める月会費の割合の比較

上記より、40口のサンデーサラブレッドクラブが圧倒的に出資効率が良く、逆に、募集口数の多いクラブの月会費の割合が高くなります。

これはあくまで一口出資の場合であって、口数が増えても月会費は固定ですので、例えばキャロットクラブで10口出資すれば、ほぼサンデーサラブレッドクラブで1口出資した場合と同等にはなります。

口取り式などの抽選が当たり易い

募集口数が少ないと、様々な抽選で当選する確率も高くなります。パッと思いつくものと言えば、口取り式、優勝賞品、名付け、優勝ゼッケンの提供あたりです。

口取り式は重賞なら20名まで参加できるので、仮に出資者40名が全員応募したとしても、1/2の確率で当たることになります。

また、優勝賞品の買取や、競走馬のネーミングに関しても、400口クラブと比べると当たり易さは10倍になります。

そのため、「愛馬と一緒に写真を撮りたい!」、「愛馬の優勝賞品を自分の宝物にしたい!」、「愛馬の名前を自分が付けたい!」などの夢のある方には、サンデーサラブレッドクラブを始めとした40口クラブが一番の近道になります。

サンデーサラブレッドクラブに入会するデメリット

続いて、筆者が考えるサンデーサラブレッドクラブに入会するデメリットをまとめていきたいと思います。

リスク(イニシャルコスト)が高い

上記で、サンデーサラブレッドクラブの馬は質が良い、勝率が高いと言ってきましたが、それはあくまで他のクラブと比較した場合です。

競馬の世界というのは、本当に厳しい世界です。

一生のうち一度も勝てずに引退なんてことも、よくあります。

上位クラブのサンデーサラブレッドクラブですら勝ち上がり率は50%前後です。勝ち上がり率50%ということは、募集馬のうち半分は、一勝もできずに引退しているわけです。

当然、一勝もできなければたいした賞金は稼げませんし、出資したお金もほとんど戻ってきません。

先ほど「サンデーサラブレッドクラブの費用は?」の項で、一頭の出資費用が190万1,000円と試算したように、これだけの大きな費用が、50%の確率で丸々消失するリスクがあるということです。

もし、出資馬が全く走らなかった場合でも、生活になんら支障がないくらい余裕資金がある人でないと、おすすめしにくいクラブです。

高品質な様々なクラブサービス

シルクホースクラブは、様々な高品質で充実したクラブサービスがあります。

現役馬はもちろんクラブ出身の牝馬、その仔の成長を綴った動画を配信や所属馬情報や競馬に関わる特集・コラムなどが掲載された会報誌、重賞競走優勝の際には、数量限定クオカード等のオリジナルグッズの販売もあり、かなり充実したサービスです。

クラブサービス一覧

  • 出資馬の写真プレゼント
  • 社台グループの月刊誌「Thoroughbred」
  • 口取り(ウイナーズサークルにて優勝記念撮影)へ参加可能
  • 優勝賞品の提供
  • 優勝写真のお届け
  • 優勝馬のゼッケン提供
  • 北海道牧場見学ツアー
  • 牧場ですごす休日
  • ノーザンホースパークの入場無料
  • 出資愛馬へのネーミング
  • 親睦パーティ

サンデーサラブレットクラブの競走成績

直近のサンデーサラブレッドクラブの各成績のランキング順位を載せておきます。表から、いかに優秀なクラブであるかがよくわかるはずです!

総獲得賞金一走当たりの
平均獲得賞金
勝率
20211位3位1位
20201位1位4位
20192位4位4位
20181位2位2位
20171位1位2位
20162位2位2位
20152位2位2位
20142位2位5位
20131位2位3位
20121位1位3位
20111位1位5位
20101位1位3位
20091位2位4位

サンデーサラブレッドクラブは1988年に設立されたクラブです。

設立当初は『日本ダイナースクラブ』と匿名組合契約を結んでいましたが、日本ダイナースクラブの買収によって馬主資格の継続が危ぶまれたため、2000年から『サンデーレーシング』に変更されています。

ダイナースクラブ時代の1992年に、レッツゴーターキンで天皇賞・秋を制し、G1初勝利を挙げました。

2004年にデルタブルースがオーストラリアのメルボルンカップを快勝したのは衝撃でした。

このころから馬主リーディングでは、社台サラブレッドクラブに肉薄するようになり、現在は6年連続でリーディングトップに輝いています。

世代現6歳世代
(2016年産)
現5歳世代
(2017年産)
現4歳世代
(2018年産)
現3歳世代
(2019年産)
現2歳世代
(2020年産)
募集頭数92頭82頭82頭89頭86頭
平均募集金額3,439万3,956万4,307万3,989万3,942万
平均総獲得賞金5,074万2,454万4,786万1,990万575万
デビュー率93.5%95.1%96.3%95.5%66.3%
勝ち上がり率54.3%63.4%59.8%58.4%24.4%
2勝馬率40.2%35.4%37.8%29.2%3.5%
3勝馬率18.5%20.7%19.5%7.9%–%
募集額超過馬率28.3%22.0%23.2%16.9%1.2%
代表馬クロノジェネシスヴェルトライゼンデシャフリヤールスタニングローズリバティアイランド

さすがの安定感ですね。

過去10年で勝ち上がり率が50%を下回ったのは、2012年産の47.5%のみで、60%を超える世代も定期的に出ています。

勝ち上がりという土台がしっかりしているからこその活躍ですね。

募集価格は4000万円前後でかなり高額ですが、しっかり回収できている世代が多いです。

2010年産の平均募集価格は2819万円でしたが、年々高くなっているので、一口馬主バブルが続く限り、今後もさらに高くなっていきそうですね。

成績について文句をつけるところはありません。

まとめ

なんと言っても、6年連続リーディングTOPに輝く、圧倒的な成績が一番の魅力でしょう。

出資さえできれば50%以上の確率で、ひとまず勝ち上がることができるという点も人気の一因です。

また、G1馬や重賞をいくつも勝つような馬への出資が現実的ですから、一口馬主界においてのヒエラルキー上位に入ることができます。

ステータスとしての意味合いも持って出資している方もいるようです。

一方で、当然人気が集中する馬への出資は容易ではなく、出資したいと思える馬に出資できないもどかしさを感じている方も多いようです。

また、ここ2,3世代に大物らしい大物がおらず、上の世代の現役馬たちが引っ張っている状態を危惧している人もいました。

様々な一口馬主クラブ一覧の記事をあげていますの、そちらも参考にしながら、自分に最適なクラブを見つけて頂けたら幸いです。

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