今回は一口馬主のキャロットクラブ募集価格毎の回収率を調べてみました。(本当は全クラブ毎の比較を出すつもりでしたが時間がないため、後日記事にします。)
個人の見解としても 「高額過ぎる馬は買わない」 という考えがあるため、裏付けデータとしてもどうなのかということを調べていきます。募集価格が安くて回収率は結構いい場合馬を選べば、どのあたりの価格帯の馬を選べば活躍馬にあたりやすいかわかるといいですね。
これが活用できれば今後の他クラブを選ぶ際の参考とかにもできるといいなぁ。というわけで、今回の考察は、募集価格別の回収率についてです。
データはTARGET frontier JVから2010年産~2018年産を使用しています。
回収率は本賞金で計算しています。現役の多数いますので、あくまで現段階での数字となります。(2021.8.25時点)
キャロットクラブ平均値(募集価格、本賞金、回収率、中央値)
平均募集価格 | 平均本賞金 | 平均回収率 | 中央値 | |
キャロットクラブ | 2,980万円 | 2,997万円 | 101% | 34% |
まずはクラブの募集価格、本賞金、回収率、中央値を出してみました。
ノーザンファーム系キャロットは活躍馬を多数出していることもあり、賞金は素晴らしいの一言ですね。募集価格が高いにも関わらず回収率も100%前後で人気になるのは当たり前ですね。
ただ、中央値は34%のため、過信は禁物ですね。重賞を勝つ馬もいれば、未勝利で終わる馬も多数います。しかもここには、出走できなかった馬は含まれておらず実際の数値はもう少し下がると思います。
募集価格毎の平均回収率
金額と結果は相関しそうな気がするが、実際のところ傾向が違います。
気になるところは募集価格7000万円以上の高額馬は回収率がかなり低くなっており、高額馬はリスクが高いことが分かります。2000万円以下の安い馬もあまり回収率は高くありません。
狙い目は、2600万円~6000万円では回収率100%超えを多く出しています。特に2800~3200万円あたりはでは回収率も高く優秀(頭数も多い割に)。重賞等を勝ってくれることを期待するとこの辺りの価格帯が狙い目になりそう。
年度別活躍馬と主な勝鞍
年度別活躍馬をまとめております。重賞を勝つ馬の価格等参考になれば。
2012年産
・ルージュバック
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
2,400万円 | 11,450万円 | 477% | 毎日王冠、産経賞オールカマー |
・クルーガー
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
4,000万円 | 8,345万円 | 209% | 読売マイラーズC、ダービー卿チャレンジ |
2013年産
・シンハライト
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
4,400万円 | 6,300万円 | 143% | 優駿牝馬、関西TVローズS、チューリップ賞 |
・メートルダール
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
3,600万円 | 4,950万円 | 138% | 中日新聞杯 |
・ドレッドノータス
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
5,000万円 | 7,050万円 | 141% | 京都大賞典 |
2014年産
・リスグラシュー
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
3,000万円 | 50,340万円 | 1678% | 有馬記念、宝塚記念 エリザベス女王杯、コックスプレート |
・レイデオロ
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
6,000万円 | 28,325万円 | 472% | 日本ダービー 天皇賞(秋) |
2015年産
・メールドグラース
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
2,800万円 | 20,180万円 | 721% | 小倉記念、コフィールドカップ |
・センテリュオ
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
5,000万円 | 6,450万円 | 129% | オールカマー |
2016年産
・サートゥルナーリア
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
14,000万円 | 22,250万円 | 159% | 皐月賞 ホープフルステークス |
・クリソベル
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
5,600万円 | 18,250万円 | 326% | チャンピオンズカップ JBCクラシック 帝王賞 JDダービー |
・コントラチェック
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
6,000万円 | 6,500万円 | 108% | フラワーカップ、ターコイズS、オーシャンS |
2017年産
・レシステンシア
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
2,600万円 | 14,100万円 | 542% | 阪神JF、阪急杯 |
・レイパパレ
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
6,000万円 | 11,200万円 | 187% | 大阪杯、チャレンジカップ |
2018年産
・エフフォーリア
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
2,800万円 | 12,300万円 | 439% | 皐月賞、東京優駿(2着) |
・モントライゼ
募集価格 | 本賞金 | 回収率 | 主な勝鞍 |
3,000万円 | 2,900万円 | 97% | 京王杯2歳ステークス |
まとめ
高額な馬は賞金をそれなりに稼がないと回収率100%を超えない(ただ夢はある気がします。)、低価格の馬は回収率100%を超えても賞金の額は少ないと選択が難しいですね。
やはり重賞を勝つ様な馬に出資したいならそれなりの金額の馬に出資しなければならないと思います。どういうスタンスで出資するかによって出資する金額も変わってくるでしょう。
私の個人としては、下記の2つを目的として出資しております。
・回収率(目標は100%以上)
・重賞に出走したい
基本は回収率重視、が目標かつ重賞に出走できそうな馬を重視します。募集価格的には3,000万円程度を目安を狙っていきたいですね。
関連記事です。私の募集スタンスについて書いています。