ここでは、個人的に気になる馬をピックアップしてより詳細に調べます。
まずは募集番号1番である「ナスケンアイリスの20」を見ていきます。
簡易評価は下記関連記事をご覧ください。
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それでは張り切って検討するぞ!
※キャロットクラブ様より情報転載の許可を頂いております。
※あくまで個人的な評価になりますので、出資は自己責任でお願い致します。
ナスケンアイリスの20について
再度、ナスケンアイリスの20についての情報まとめています。
父:ロードカナロア 母:ナスケンアイリス (13歳) 母父:フレンチデピュティ 性別:牡馬 募集金額:4,800万円 預託予定:手塚貴久厩舎 提供牧場:ノーザンF 生月日:2021年2月17日 体高:154cm 胸囲:179.5cm 管囲:20.3cm 体重:426kg
ナスケンアイリスの20は、北海道セレクションセール2021で3400万(税込3740万円)で取引された馬です。
そこから約1000万の上乗せとなっており、個人的に少し割高ではあるが、それもクラブの期待値なのか。
過去のセレクションセールの馬たち
余談になりますが、過去キャロットクラブでセレクションセールから募集馬になった(全42頭)うち、募集価格が取引価格から1,000万円以上あがった馬はの2頭のみで、平均520万円のアップとなっている。
ただ、2頭とも父ディープインパクトだったことを考えると納得かもしれない。ディープインパクトがいなくなった今となっては、ロードカナロアが主な種牡馬であり、金額も妥当かもしれない。(昨年のジレトール(父ロードカナロア)は960万円のアップのため、差はない)
キャロットクラブ(ノーザンファーム)は、セレクションセールから数頭購入しているが、毎年回収率100%以上の馬が1頭以上いる。(①2011年産は2頭のうち1頭が96%だったので、含めちゃいました笑 ②現4歳以上を選択)ちなみに、今年のノーザンファームは、今年3頭の牡馬を落札し、キャロットクラブでの募集はナスケンアイリスの20のみ。
※2010年産~2019年産参照
募集価格が取引価格から1,000万円以上あがった馬
・ペルスネージュ(牝)
父 ディープインパクト
セリ価格 5,616万円(2019年 セレクトセール)
募集価格 7,000万円
・ブレッシングレイン(牡)
父 ディープインパクト
セリ価格 7,560万円 (2018年 セレクトセール)
募集価格 9,000万円
セレクションセール2021でノーザンファームが買った馬
・アメージングムーンの20(牡)
父 ドゥラメンテ
セリ価格 4200万円
・ナスケンアイリスの20(牡)
父 ロードカナロア
セリ価格 3400万円
・ジョウノカーラの20(牡)
父 キズナ
セリ価格 1300万円
母(ナスケンアイリス )について
母ナスケンアイリスは2007年生まれのフレンチデピュティ産駒。
成績は3戦0勝の未勝利で引退。(最終はダート1300で2着で引退)
半弟に高松宮記念の勝ち馬セイウンコウセイや叔父にタイキフォーチュン(NHKマイルC)、叔母にタイキダイヤ(クリスタルC)など短距離重賞のタイトルが並ぶ牝系です。
桜井牧場生産ですが、セイウンコウセイ、ナスケンアイリスの20の半兄モジアナフレイバーも桜井牧場の生産で、他には昨年プリンシパルSを勝ったビターエンダーも同牧場の生産です。
産駒について
ナスケンアイリスの20は、母が13歳時出産にしている。
ナスケンアイリス産駒一覧をまとめてみた。(2021/8/31時点)
2011・ナスケンリュウジン(牡)父ケイムホーム 成績:24戦3勝 獲得賞金:2,380万円 (中央) 調教師:萩原清 2013・ネクストムーヴ(牡)父バトルプラン 成績:42戦4勝 [4-7-4-27] 獲得賞金:5,301万円 (中央) /282万円 (地方) 調教師:清水久詞 2014・オーブスプリング(牝)父ディープブリランテ 成績:15戦4勝 [4-7-1-3] 獲得賞金:1,665万円 (地方) 調教師:荒山勝徳 (地方) セリ価格:702万円 (2015年 北海道サマーセール) 2015・モジアナフレイバー(牡)父バトルプラン 成績:23戦10勝 [10-0-5-8] 獲得賞金:1億6,620万円 (地方) 調教師:福永敏 (大井) セリ価格:1,458万円 (2016年 北海道サマーセール) 2016・ゴルトマイスター(牡)父ゴールドアリュール 成績:11戦4勝 [4-1-2-4] 獲得賞金:6,102万円 (中央) 調教師:手塚貴久 2017・ヴォルスト(セ)父キズナ 成績:12戦3勝 [3-0-0-9] 獲得賞金:1,540万円 (中央) /340万円 (地方) 調教師:宮本博、高野毅 (大井) セリ価格:3,456万円 (2017年 セレクトセール) 2018・アルコディオーサ(牝)父ディープインパクト 成績:5戦1勝 [1-0-0-4] 獲得賞金:902万円 (中央) 調教師:手塚貴久 2019・モルトフレイバー(牡)父ドゥラメンテ 成績:2戦1勝 [1-1-0-0] 獲得賞金:394万円 (地方) 調教師:福永敏 (大井) 2020・本馬(牡)父ロードカナロア 2021・当歳(牝)父レイデオロ
産駒はとても優秀ですね。
兄弟の出世頭は、大井記念の勝ち馬で、昨秋の南部杯3着のモジアナフレイバー。ほかにもダートで4勝のゴルトマイスターとダートでコンスタントに勝ち馬を出しているだけに、期待が高まります。
また、育成のパイオニアファームは、昨年の牝馬3冠馬デアリングタクトを輩出し、さらに生産の桜井牧場からはセイウンコウセイと、JRAG1勝ち馬を近年出していることも強みです。
血統について
ナスケンアイリスの中でモジアナフレイバーが出世頭となっているが、ロードカナロアとバトルプランが共通なことがが多い種牡馬のため、本馬も同じ活躍をするのではと期待が高まります。
2頭の血統表を見比べると、ミスプロ系+StormBird+InReality+Secretariatと バトルプランと瓜二つです。もう一度同じバトルプランを種付けすることを考えるのが普通ですが、牧場は似たような構成のロードカナロアを選ぶあたり、感心せざるをえませんね。
2019年の年末にモジアナフレイバーが1回目の勝島王冠を勝ちます。そこからロードカナロアという選択肢が出てくるのが、牧場の凄さを感じますね。
「ロードカナロア+母父フレンチデピュティ」はレッドルゼルを筆頭にダートや短距離向きになりやすい傾向。ただ、芝の短距離でも活躍している馬もいるため、芝・ダートの短距離(1200m~1600m)が範囲だろう。
ただし本馬はモジアナフレイバーが1800mも許容範囲だったように、中距離もこなすことがありえそうですね。
ロードカナロア×母父フレンチデピュティ
■獲得賞金上位と好走距離
■対象:23頭(うち3頭は2020年産)
1位
レッドルゼル(牡)
獲得賞金:1億8,928万円
成績:17戦7勝 [7-6-1-3]
距離:ダート1400-1600m
2位
アンヴァル (牝)
獲得賞金:1億3,817万円
成績:25戦4勝 [4-3-3-15]
距離:芝1200m
3位
リリーバレロ (牝)
獲得賞金:5,379万円
成績:11戦4勝 [4-2-1-4]
距離:芝1400-1600m
まとめ
値段がそこそこしますので、申込みするかは迷いますが、これは出資できなくとも追いかけたい1頭。
また、厩舎もゴルドマイスターと同じく手塚厩舎というのも頼もしいですね。母の年齢が繁殖能力が落ちてくる時期ではあるのですが、ぎりぎり許容範囲として検討していきます!
馬体はよく分かりませんが、首に力がありそうでトモも力強く見えます。個人的に、カタログ写真より動画の方が良く見えたぐらい。
最後までありがとうございました!
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